2019.5.2 味覚のしくみ
いよいよ「令和」の時代を迎えましたね。みなさん、ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?今回は味覚についてお話します。
食べ物を味わうために、直接働いているのが、舌や上あごにある「味蕾(みらい)」という器官です。食べ物を口に入れて咀嚼することで、味の刺激を味蕾がキャッチし、その情報が脳へ伝わって、初めて「美味しい」と感知されます。
しかし、舌の表面が汚れていると味蕾の働きを妨げる原因になります。
健康な舌の色は、薄いピンクかやや白みがかっている程度ですが、うっすら黄色っぽくなっていたら、舌表面に汚れがついている状態です。
これは、舌に溜まった、たんぱく質の汚れで、舌苔と呼ばれるものです。
肌と同じように、舌や口の粘膜も新陳代謝しており、古い細胞が舌の表面を覆っていると、味蕾の先端まで味の成分が行き届きにくくなりますが、舌の汚れを除去すれば、味覚感度が上がることが実験で証明されています。
毎日、歯磨きのときには、舌の色や感触に注意を向け、気になったら舌ブラシのケアを加えるのがおすすめです。
ただし、強く磨くと味蕾を傷つけてしまうのでなでるように優しくみがきましょう。